お昼の弁当の思いで、試験会場で食べた弁当。

今週のお題「お弁当の思い出」
もう遙か昔になりますが、今でも鮮明に覚えているお弁当があります。
お弁当の内容は既に忘れているのですが、
母親が、高校受験の時に作ってくれた弁当です。
弁当で中身を覚えていないのにどうして想い出に残るのか?

昔は、弁当を新聞紙で包んで持たせてくれていました。
その新聞の一面が加藤登紀子さんのインタビュー記事だったんです。
中学生でありながら、加藤登紀子さんのファンで、
受験勉強をしながらラジオから加藤登紀子さんの歌声が流れて来ると
不思議と、運が付くという事が起こっていました。

受験の前夜は、カレーが夕食で、受験前の緊張もあったのか
カレーの香辛料が効いていたのか、中々寝付かれませんでした。

そんな時の昼食に、加藤登紀子さんの記事が載った新聞が目の前に
拡がって、この瞬間この受験は受かったと思いました。

この日に母親が新聞を選んだとは思えませんし、この話をした時には
母親からは意図的にそのようにしたとの言葉も聞いていません。

既に亡くなっているので、真偽は確かめようがありません。

しかし、そのお弁当は自分の人生の岐路に、大きな影響を与えてくれたと思っています。